愛猫がゼーゼーと苦しそうな呼吸をしていると、飼い主としては気になるものです。猫は鼻呼吸が基本ですが、とくに口を開けて呼吸をしている場合には危険なサインである可能性が高く、早めの対処が求められます。
本記事では、猫が異常な呼吸をしているときに考えられる原因や対処法をわかりやすく解説します。
呼吸が苦しいときに見られる症状
猫は呼吸が苦しいときに、以下のようなしぐさを見せます。該当する場合には、注意が必要です。呼吸の回数が早くなる
そもそも猫の正常な呼吸回数は、毎分20~40回ほどが目安とされています。寝ているときは、15~25回と少なくなります。とくに寝ているときの呼吸回数が早い場合には、何らかの病気が潜んでいる可能性が高いため、注意が必要です。呼吸数の測り方としては、安静時に1分間胸の上下運動の回数を確認します。胸の上下を1回の呼吸とカウントします。
病院だと緊張して呼吸が早くなりがちなので、自宅で落ち着いている状態で計測するのがおすすめです。違和感を覚えた場合には、呼吸の回数を測ったうえで獣医師に相談してみましょう。
咳をしている
猫は基本的に咳をしない動物です。咳をしている場合は、緊急性の高い病気に罹っている可能性が高く、一刻も早く医師による治療が求められます。また、空嘔吐と咳は似ているため、間違えられるケースが少なくありません。見分けるポイントは、腹部の動きにあります。
空嘔吐の場合は、腹部がぐっと持ち上がる前動作のあと、咳のようなしぐさが続きます。腹部の動きがない場合は、咳の可能性が高いでしょう。気になる方は、動画を撮影してかかりつけ医に相談すると安心です。
開口呼吸や異常な呼吸音
ゼーゼーと苦しそうな呼吸は、緊急性が高くすぐに治療を開始する必要があります。とくに口を開けて呼吸をしている場合は、注意が必要です。猫は基本的に鼻呼吸しかしない動物です。口を開けて呼吸している場合には、非常に苦しい状態であると考えられます。異常な呼吸が見られるときには、一刻も早く動物病院に相談しましょう。
猫の呼吸が苦しくなる原因
猫の呼吸が苦しくなる原因としては、主に「呼吸器の異常」「痛み」「暑さ」「神経症状」が挙げられます。呼吸器の異常による呼吸促拍
猫の代表的な呼吸器疾患として「猫カゼ(猫ウイルス性鼻気管炎)」が挙げられます。その原因は、ヘルペスウイルスやカリシウイルスが一般的です。鼻水やくしゃみ、発熱、目ヤニなどの症状が見られる場合は、猫カゼの可能性が高いでしょう。また、心臓病によって呼吸が速くなるケースもあります。血液の流れが悪くなることで、肺や胸に水が溜まり、うまく呼吸ができなくなります。この場合、緊急性が高く、一刻も早く動物病院での適切な治療が求められます。
とくにメインクーンやアメリカンショートヘアなどの種類は心臓病になりやすいとされています。日常生活で心臓病を早期発見するのは難しいため、中年齢を超えたら定期的に健康診断を受けることが大切です。
痛みや外傷による呼吸促拍
外に出かけることの多い猫は、高い場所からの落下や交通事故、ほかの猫とのけんかなどによる外傷を負うことがあります。外から帰ってきて一時的に興奮状態で呼吸が荒くなることもありますが、通常は一時間もすれば自然と落ち着きます。症状が長時間続く場合には、ケガによる肺挫傷や肺出血を起こしている可能性が考えられます。命にかかわるリスクもあるため、なるべく早く獣医師に相談しましょう。
暑さによる呼吸促拍
猫も人間と同様、熱中症にかかることがあります。夏場の暑い時期だけでなく、冬場も暖房のつけすぎなどで熱中症になるケースがあるため、室温管理に注意が必要です。猫は汗をかかない動物なので、高熱になると口を開けることで舌や気道を通して水分蒸発を行います。そして、呼吸数を増加させ、外気に触れることで熱を下げようとします。
ぐったりとしんどそうな様子で異常な呼吸をしている場合は、熱中症の可能性があります。とくに、長毛種や短頭種、黒い毛並みの猫は熱中症になりやすいため、部屋の温度・湿度管理とこまめな水分補給を心がけましょう。
神経症状による呼吸促拍
猫の呼吸は、神経症状が関与しているケースもあります。脳腫瘍や脳血管系疾患などによるてんかん発作が起こると、一時的に呼吸が乱れます。意識を失ったり、硬直したり、震えたりしている場合には、神経系の問題が疑われるため、なるべく早く動物病院を受診しましょう。猫の呼吸が苦しそうなときは一刻も早く動物病院を受診しよう
猫の呼吸回数が1分間で40回を超える状態が続く場合、なるべく早く動物病院を受診しましょう。夜間や休診日でかかりつけ医に連絡できない場合でも、とりあえず受診できる病院を探して一刻も早く獣医師に相談することが大切です。まとめ
猫の呼吸が異常な場合、緊急性の高い病気が潜んでいる可能性があります。具体的には、猫カゼや心臓病、ケガによる肺挫傷、熱中症などが挙げられます。呼吸回数は、心拍数や体温と並んで重要な指標です。バイタルサインの異常は、生命の危機に直結します。
ゼーゼーと息苦しそうにしていたり、口を開けて呼吸していたりする場合には、できるだけ早く獣医師に相談しましょう。本記事が参考になれば幸いです。




